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児童自立支援施設
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不良行為をした、またはそのおそれのある児童の社会的自立を支援する施設

概要

 不良行為をした、またはそのおそれのある児童および家庭環境などの理由により生活指導などを要する児童が入所、または保護者のもとから通い、個々の児童の状況に応じて必要な指導を行ってその自立を支援する施設です。かつては「教護院」と呼ばれていましたが、1998年に名称が変更されました。

 具体的には、窃盗や浮浪、性的悪戯、傷害、恐喝、暴力、乱暴、反抗、怠学など反倫理的、または反社会的な不良行為、もしくはそのような不良行為のおそれのある児童などに対し、適切な生活と教育の環境を与え、その行動を改善するため、児童自立支援専門員や児童生活支援員による生活指導、教諭による学校教育を中心に自立支援を行います。

 ただし、この施設は非行児童の心理的な矯正や懲罰を科すところではなく、あくまでも家庭的な小さな集団のなかで情緒の安定を図る一方、生活や学習への積極性を育み、職業生活への関心を高めることにより児童の社会的な自立を助長するところに目的があります。

施設数

58か所(2022年10月現在)


出典:「令和4年社会福祉施設等調査」総括表|厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/22/)

主な就業職種

児童自立支援専門員、児童生活支援員、教諭、栄養士、調理員、医師、職業指導員、事務職員

採用について

 施設がまだまだ少ないため、欠員が生じた場合に補充される程度です。ただし、長期的な処遇の必要上、家庭裁判所から少年院に送致されてきた非行少年と短期的な処遇で済む児童に分け、それぞれの自立支援を図るなど、時代に合った役割も期待されているため、中長期的には多少の求人増は見込まれるものと思われます。

関連団体・組織

全国児童自立支援施設協議会

 http://zenjikyo.org/

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