精神障害者の治療や看護などに必要な専門職をもち、入院や外来用の設備のある専門病院
概要
精神障害者に対し、専門的治療やケアを行う医療施設です。精神障害の有無や程度にかかわらず、だれもがいつまでも住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らすことができる「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の構築に向け、「かかりつけ精神科医」としての役割や精神症状の急性増悪、精神疾患の急性発症などへの対応、地域のなかの拠点機能を担います。
福祉系職種の場合、精神保健福祉士が中心となり、精神科病院を利用している人の退院・地域移行に関する相談に応じ、助言や指導、日常生活への適応のために必要な訓練、その他の援助を行います。また、患者の家族などとの連絡・調整を行うこともあります。
施設数
1,056か所(2022年10月現在)
出典:「令和4(2022)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況」結果の概要|厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/22/)
主な就業職種
精神科医師、看護師、准看護師、薬剤師、栄養士、調理員、検査技師、精神保健福祉士、作業療法士(OT)、理学療法士(PT)、臨床心理士、公認心理師、事務職員
採用について
精神障害者は、入院患者数は減少傾向にあるものの、外来患者数は増加傾向にあり、総患者数は約419.3万人といわれています。精神障害者に対する施策は地域移行支援へと転換しており、病院が増える可能性は低いといえますが、精神保健福祉士などの採用の枠は広がっていくと思われます。
「患者調査」|厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000940708.pdf)
関連団体・組織
公益社団法人日本精神科病院協会
https://www.nisseikyo.or.jp/
公益社団法人日本精神神経科診療所協会
https://japc.or.jp/