要介護者に対し、通いを中心に、訪問や宿泊を組み合わせて在宅での生活支援や機能訓練を行う事業所
概要
要介護者に対して在宅での生活が継続できるよう、「通い」を中心として、要介護状態や希望に応じて「訪問」や「泊まり」を組み合わせ、入浴、排泄、食事などの介護、その他移動介助や送迎など日常生活上の世話、機能訓練を行う事業所です。
「小規模多機能型居宅介護」は、主に認知症高齢者に対し、民家などで通い・訪問・泊まりなどのサービスを提供していた従来の「宅老所」を参考に、2006年4月の介護保険制度改正により制度化された地域密着型サービスの1つです。事業所では多機能化したサービスを包括的に提供し、住み慣れた地域での生活を24時間365日支援します。
1事業所当たりの登録定員は29人以下で、1日当たりの「通い」の利用定員は登録定員の2分の1〜15人(登録定員が25人以下の場合)まで、「泊まり」の利用定員は「通い」の利用定員の3分の1〜9人までとなっています。また、他の介護保険サービスでは、訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導、福祉用具貸与を併用することができます。
なお、2012年の介護保険制度の見直しに伴い、訪問看護と小規模多機能型居宅介護を組み合わせた「看護小規模多機能型居宅介護」も創設されました。
施設数
5,570か所(2022年10月現在)
出典:「令和4年介護サービス施設・事業所調査」結果の概要|厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/service22/index.html)
主な就業職種
介護職員、看護師、准看護師、介護支援専門員(ケアマネジャー)
採用について
施設数、利用者ともに徐々に増加する傾向にあります。地域包括ケアシステムを担う中核的なサービス拠点の1つになることが期待されており、今後も採用が見込まれます。
関連団体・組織
全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会
https://www.shoukibo.net/
地域共生ケア全国ネットワーク
https://takurosho.okoshi-yasu.net/
WAM NET関連情報