終末期に近い患者に対し、身体的な痛みや精神的、社会的な苦しみを和らげるケアを行う施設
概要
末期がん患者など終末期に近い患者とその家族に対し、身体的・精神的な苦痛や社会生活上の不安を緩和するケアを提供して、遺された日々の生活の質の維持・向上をめざす施設です。
具体的には、延命治療は行わず、医師や看護師、ソーシャルワーカーなどの専門職とボランティアがチームを構成し、痛みや身体的な問題、かつ 心理社会的な問題、スピリチュアルな問題に関して早期に評価を行い、病気や治療の過程で生じる身体的苦痛のみならず、家計や家族関係等の心配ごと、焦燥感、抑うつ、さらには生きる意味の喪失や孤独感なども含めて包括的に対応します。
施設数
463か所(2023年6月現在)
出典:「緩和ケア病棟入院料届出受理施設数・病床数の年度推移」|特定非営利活動法人日本ホスピス緩和ケア協会
(https://www.hpcj.org/what/pcu_sii.html)
主な就業職種
医師、看護師、薬剤師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、介護職員、ソーシャルワーカー(社会福祉士など)、医療ソーシャルワーカー(MSW)、作業療法士、理学療法士、歯科医師、栄養士、カウンセラー、心理学者、宗教家
採用について
施設数は都市部では徐々に増加しています。また、地域で適切な緩和ケアを提供していく地域緩和ケアの体制整備(がん患者・家族に対し、地域内の連携体制を構築する「地域緩和ケア連携調整員」など)も必要とされていることから、今後、地方でも緩和ケア病棟の整備が進み、採用は増加するものと見込まれます。
関連団体・組織
特定非営利活動法人日本ホスピス緩和ケア協会
https://www.hpcj.org/
一般社団法人全国ホームホスピス協会
https://homehospice-jp.org/
日本在宅ホスピス協会
https://n-hha.com/