国立感染症研究所感染症疫学センター（ http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html ）は、「インフルエンザ流行マップ第17週（4月24日〜4月30日）2023年5月8日現在」を令和5年5月10日に公表した。

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　2023年第17週の定点当たり報告数は2.24（患者報告数10,945）となり、前週の定点当たり報告数2.51（患者報告数12,291）よりも減少した。都道府県別では新潟県（16.17）、山形県（9.05）、青森県（6.93）、宮城県（5.89）、三重県（5.54）、北海道（4.11）、広島県（3.82）、秋田県（3.79）、群馬県（3.60）、岩手県（2.80）の順となった。14都道府県では前週の報告数よりも増加し、32都道府県では前週の報告数よりも減少した。
　定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、6.3万人（95%信頼区間：5.2〜7.3万人）となり、前週の推計値（約7.1万人）よりも減少した。年齢別では、0〜4歳が約1.1万人、5〜9歳が約2万人、10〜14歳が約1万人、15〜19歳が約0.5万人、20代が約0.3万人、30代が約0.5万人、40代が約0.4万人、50代が約0.2万人、60代が約0.2万人、70歳以上が約0.1万人となった。また、2022年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約404.6万人となった。
　全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は5か所で、注意報レベルを超えている区域は12か所であった。
　基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院患者数は75例であり、前週（81例）から減少した。30都道府県から入院患者の報告があり、年齢別では1歳未満（3例）、1〜4歳（18例）、5〜9歳（16例）、10代（8例）、20代（1例）、30代（1例）、40代（3例）、50代（1例）、60代（5例）、70代（6例）、80歳以上（13例）であった。
　国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間（2023年第13週〜2023年第17週）ではAH3亜型が127件（93%）、B型が4件（3%）、AH1pdm09が6件（4%）の順であった。
　詳細は国立感染症研究所ホームページ（https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html）を参照されたい。