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更新日:2016/04/16
国立感染症研究所感染症情報センター( http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html )は、「インフルエンザ流行マップ第09週(2月29日〜3月6日)平成28年3月9日現在」を平成28年3月11日に公表した。
(コメント)
2016年第9週の定点当たり報告数は35.35(患者報告数174,970人)となり、前週の定点当たり報告数36.12よりも減少した。都道府県別では愛知県(57.36)、愛媛県(56.87)、鹿児島県(51.55)、宮崎県(51.36)、高知県(49.42)、福岡県(49.16)、石川県(48.10)、福井県(46.84)、山口県(44.87)、大分県(43.79)、長野県(43.76)、三重県(43.72)、岐阜県(42.37)、鳥取県(42.00)、沖縄県(41.98)、兵庫県(41.20)の順となっており、22府県で前週の報告数よりも増加がみられ、25都道府県で前週の報告数よりも減少がみられた。
全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは451箇所(47都道府県)であり、注意報レベルを超えている保健所地域は86箇所(34都道府県)であった。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約178万人(95%信頼区間:164〜191万人)となり、前週の推計値(約179万人)よりも減少した。年齢別では、5〜9歳が約41万人、10〜14歳が約27万人、0〜4歳が約22万人、30代、40代がそれぞれ約18万人、50代が約12万人、20代が約11万人、15〜19歳、60代がそれぞれ約10万人、70歳以上が約9万人の順となっている。また、2015年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1,128万人となった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は1,216例であり、前週(1,380例)から減少した。47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(74例)、1〜9歳(446例)、10代(69例)、20代(12例)、30代(26例)、40代(42例)、50代(41例)、60代(123例)、70代(163例)、80歳以上(220例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2016年第5週〜2016年第9週)ではAH1pdm09の検出割合が多く、次いでB型、AH3亜型の順であった。
詳細は国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。
第05週〜第09週の都道府県別の定点当たり報告数【感染症情報センター発表の「感染症発生動向調査週報」等を基に機構で作成】
※定点とは、発生動向調査の観測用に選ばれた医療機関のことで、地域の流行状況について全体の傾向を可能な限り反映できるように、保健所ごとに設定されています。