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更新日:2016/04/16
国立感染症研究所感染症情報センター( http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html )は、「インフルエンザ流行マップ第11週(3月14日〜3月20日)平成28年3月23日現在」を平成28年3月25日に公表した。
(コメント)
2016年第11週の定点当たり報告数は21.13(患者報告数104,107人)となり、前週の定点当たり報告数28.20よりも減少した。都道府県別では愛媛県(35.66)、北海道(31.79)、高知県(30.79)、福井県(29.75)、山形県(28.54)、宮城県(28.43)、福岡県(28.31)、宮崎県(28.20)、長野県(27.76)、愛知県(27.74)、沖縄県(26.98)、鹿児島県(26.89)、石川県(26.48)、山口県(26.09)、徳島県(25.89)の順となっており、3道県で前週の報告数よりも増加がみられ、44都府県で前週の報告数よりも減少がみられた。
全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは437箇所(47都道府県)であり、注意報レベルを超えている保健所地域は62箇所(31都道府県)であった。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約105万人(95%信頼区間:96〜114万人)となり、前週の推計値(約135万人)よりも減少した。年齢別では、5〜9歳が約25万人、10〜14歳が約16万人、0〜4歳が約13万人、40代が約11万人、30代が約10万人、50代が約7万人、15〜19歳、20代、60代がそれぞれ約6万人、70歳以上が約5万人の順となっている。また、2015年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1,368万人となった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は684例であり、前週(932例)から減少した。47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(28例)、1〜9歳(223例)、10代(55例)、20代(10例)、30代(12例)、40代(19例)、50代(27例)、60代(58例)、70代(93例)、80歳以上(159例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2016年第7週〜2016年第11週)ではAH1pdm09の検出割合が多く、次いでB型、AH3亜型の順であった。
詳細は国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。
第07週〜第11週の都道府県別の定点当たり報告数【感染症情報センター発表の「感染症発生動向調査週報」等を基に機構で作成】
※定点とは、発生動向調査の観測用に選ばれた医療機関のことで、地域の流行状況について全体の傾向を可能な限り反映できるように、保健所ごとに設定されています。