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更新日:2017/01/13
国立感染症研究所感染症情報センター( http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html )は、「2016年第51週(12月19日〜12月25日)2016年12月28日現在 」を平成28年12月28日に公表した。
(コメント)
2016年第51週の定点当たり報告数は8.38(患者報告数41,428)となり、前週の定点当たり報告数5.02よりも増加した。
都道府県別では富山県(14.31)、群馬県(14.09)、秋田県(13.76)、埼玉県(13.37)、福井県(12.97)、北海道(12.22)、栃木県(12.00)、福島県(11.40)、神奈川県(11.01)、東京都(10.58)、茨城県(10.08)、沖縄県(9.90)、岐阜県(9.75)、千葉県(9.65)、岩手県(9.28)、愛知県(9.17)の順となっている。45都道府県で前週の定点当たり報告数よりも増加がみられたが、2県では前週の定点当たり報告数よりも減少がみられた。
全国で警報レベルを超えている保健所地域は4箇所(1道1県)で、注意報レベルを超えている保健所地域は149箇所(1都1道1府30県)であった。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約51万人(95%信頼区間:50〜52万人)となり、前週の推計値(約28万人)よりも増加した。年齢別では、10〜14歳が約8万人、5〜9歳が約7万人、40代が約6万人、15〜19歳、20代、30代がそれぞれ約5万人、0〜4歳、50代、70歳以上がそれぞれ約4万人、60代が約3万人となっている。また、2016年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約147万人となった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は430例であり、前週(236例)から増加した。46都道府県から報告があり、年齢別では0歳(16例)、1〜9歳(65例)、10代(33例)、20代(15例)、30代(5例)、40代(10例)、50代(24例)、60代(42例)、70代(77例)、80歳以上(143例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2016年第47〜51週)ではAH3亜型の検出割合が最も多く、次いでB型、AH1pdm09の順であった。
詳細は国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。
第51週の都道府県別の定点当たり報告数【感染症情報センター発表の「感染症発生動向調査週報」等を基に機構で作成】
※定点とは、発生動向調査の観測用に選ばれた医療機関のことで、地域の流行状況について全体の傾向を可能な限り反映できるように、保健所ごとに設定されています。