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更新日:2017/05/02
国立感染症研究所感染症情報センター( http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html )は、「2017年第14週(4月3日〜4月9日)2017年4月12日現在」を平成29年4月14日に公表した。
(コメント)
2017年第14週の定点当たり報告数は5.06(患者報告数25,048)となり、前週の定点当たり報告数6.78よりも減少した。
都道府県別では沖縄県(10.98)、宮崎県(9.76)、福井県(9.63)、長崎県(9.57)、石川県(9.56)、福島県(9.53)、新潟県(8.26)、佐賀県(8.03)、北海道(7.58)、熊本県(7.00)の順となっている。1県で前週の定点当たり報告数よりも増加がみられたが、46都道府県で前週の定点当たり報告数よりも減少がみられた。
全国で警報レベルを超えている保健所地域は28箇所(16都道県)で、注意報レベルを超えている保健所地域は15箇所(11道県)であった。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約29万人(95%信頼区間:26〜32万人)となり、前週の推計値(約37万人)よりも減少した。年齢別では、0〜4歳、5〜9歳がそれぞれ約4万人、20代、30代、40代、50代、70歳以上がそれぞれ約3万人、10〜14歳、15〜19歳、60代がそれぞれ約2万人となっている。また、2016年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1,614万人となった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は335例であり、前週(405例)から減少した。45都道府県から報告があり、年齢別では0歳(21例)、1〜9歳(74例)、10代(6例)、20代(4例)、30代(2例)、40代(5例)、50代(11例)、60代(26例)、70代(63例)、80歳以上(123例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2017年第10〜14週)ではAH3亜型の検出割合が最も多く、次いでB型、AH1pdm09の順であった。
詳細は国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。
第14週の都道府県別の定点当たり報告数【感染症情報センター発表の「感染症発生動向調査週報」等を基に機構で作成】
※定点とは、発生動向調査の観測用に選ばれた医療機関のことで、地域の流行状況について全体の傾向を可能な限り反映できるように、保健所ごとに設定されています。