医療トップ
更新日:2017/12/27
国立感染症研究所感染症情報センター( http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html )は、「インフルエンザ流行マップ第50週(12月11日〜12月17日)平成29年12月20日現在」を平成29年12月22日に公表した。
(コメント)
2017年第50週の定点当たり報告数は7.40(患者報告数36,664)となり、前週の定点当たり報告数4.06よりも増加した。
都道府県別では長崎県(18.94)、岡山県(13.63)、宮崎県(13.61)、大分県(13.31)、愛媛県(12.82)、山口県(11.79)、埼玉県(11.44)、熊本県(11.23)、福岡県(10.57)、沖縄県(10.43)、佐賀県(10.33)、長野県(9.74)、広島県(9.60)、東京都(9.03)、徳島県(8.00)、栃木県(7.64)、千葉県(7.59)、北海道(7.49)、三重県(7.49)、島根県(7.42)の順となっている。全47都道府県で前週の報告数よりも増加がみられた。
全国の保健所地域で警報レベルを超えている保健所地域は9箇所(7県)、注意報レベルを超えている保健所地域は109箇所(1都1道2府29県)となった。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約35万人(95%信頼区間:34〜36万人)となり、前週の推計値(約20万人)よりも増加した。年齢別では、5〜9歳が約9万人、10〜14歳が約6万人、0〜4歳が約4万人、30代、40代がそれぞれ約3万人、15〜19歳、20代、50代、70歳以上がそれぞれ約2万人、60代が約1万人の順となっている。また、2017年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約92万人となった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は267例であり、前週(142例)から増加した。44都道府県から報告があり、年齢別では0歳(11例)、1〜9歳(87例)、10代(14例)、20代(6例)、30代(9例)、40代(5例)、50代(6例)、60代(29例)、70代(28例)、80歳以上(72例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2017年第46〜50週)ではAH1pdm09が最も多く、次いでB型、AH3型の順であった。
詳細は国立感染症研究所ホームページ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。
第50週の都道府県別の定点当たり報告数【感染症情報センター発表の「感染症発生動向調査週報」等を基に機構で作成】
※定点とは、発生動向調査の観測用に選ばれた医療機関のことで、地域の流行状況について全体の傾向を可能な限り反映できるように、保健所ごとに設定されています。