医療トップ
更新日:2018/02/14
国立感染症研究所感染症情報センター( http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html )は、「インフルエンザ流行マップ第5週(1月29日〜2月4日)平成30年2月7日現在」を平成30年2月9日に公表した。
(コメント)
2018年第5週の定点当たり報告数は 54.33(患者報告数268,811)となり、前週の定点当たり報告数52.35よりも増加した。
都道府県別では大分県(77.09)、福岡県(69.96)、埼玉県(68.29)、神奈川県(66.31)、高知県(66.19)、鹿児島県(64.61)、千葉県(63.98)、愛知県(62.52)、山口県(62.28)、佐賀県(59.51)、三重県(58.28)、福島県(57.43)、岩手県(56.98)、宮崎県(56.02)、新潟県(55.74)、熊本県(55.06)の順となっている。31道府県で前週の報告数よりも増加がみられ、16都県で前週の報告数よりも減少がみられた。
全国の保健所地域で警報レベルを超えている保健所地域は 511箇所(全47都道府県)、注意報レベルを超えている保健所地域は40箇所(1都1道2府18県)となった。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約282万人(95%信頼区間:262〜302万人)となり、前週の推計値(約274万人)よりも増加した。年齢別では、0〜4歳が約29万人、5〜9歳が約62万人、10〜14歳が約43万人、15〜19歳が約19万人、20代が約16万人、30代が約22万人、40代が約29万人、50代が約22万人、60代が約19万人、70歳以上が約22万人となっている。また、2017年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1,393万人となった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は2,018例であり、前週(2,088例)から減少した。全47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(72例)、1〜9歳(404例)、10代(92例)、20代(22例)、30代(29例)、40代(38例)、50代(69例)、60代(189例)、70代(366例)、80歳以上(737例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2018年第1〜第5週)ではB型が最も多く、次いでAH3型、AH1pdm09型の順であった。
詳細は国立感染症研究所ホームページ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。
第5週の都道府県別の定点当たり報告数【感染症情報センター発表の「感染症発生動向調査週報」等を基に機構で作成】
※定点とは、発生動向調査の観測用に選ばれた医療機関のことで、地域の流行状況について全体の傾向を可能な限り反映できるように、保健所ごとに設定されています。