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更新日:2020/03/18
国立感染症研究所感染症情報センター( http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html )は、「インフルエンザ流行マップ第10週(3月2日〜3月8日)2020年3月11日現在」を令和2年3月13日に公表した。
(コメント)2020年第10週の定点当たり報告数は3.13(患者報告数15,498)となり、前週の定点当たり報告数4.77より減少した。都道府県別では岩手県(8.86)、大阪府(7.32)、石川県(6.94)、京都府(5.87)、兵庫県(5.29)、奈良県(5.05)、愛知県(4.65)、岡山県(4.51)、北海道(3.85)、滋賀県(3.85)、長野県(3.76)、三重県(3.57)、埼玉県(3.53)、沖縄県(3.38)、の順となっている。5県で前週の定点当たり報告数より増加がみられ、42都道府県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約10.3万人(95%信頼区間9.0〜11.5万人)となり、前週の推計値(約16.1万人)より減少した。年齢別では、0〜4歳が1.5約万人、5〜9歳が約4.0万人、10〜14歳が約2.1万人、15〜19歳が約0.5万人、20代が約0.5万人、30代が約0.8万人、40代が約0.5万人、50代が約0.2万人、60代が約0.1万人、70代以上が約0.2万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約721.8万人となった。
全国で警報レベルを超えている保健所地域は3箇所(2府県)、注意報レベルを超えている保健所地域は21箇所(8道府県)であった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は108例であり、前週(149例)より減少した。35都道府県から報告があり、年齢別では0歳(4例)、1〜9歳(46例)、10代(9例)、20代(1例)、30代(1例)、40代(1例)、60代(3例)、70代(21例)、80歳以上(22例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2020年第6週〜2020年第10週)ではAH1pdm09(55%)、B型(44%)、AH3亜型(1%)の順であった。
詳細は国立感染症研究所ホームページ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。
第10週の都道府県別の定点当たり報告数【感染症情報センター発表の「感染症発生動向調査週報」等を基に機構で作成】
※定点とは、発生動向調査の観測用に選ばれた医療機関のことで、地域の流行状況について全体の傾向を可能な限り反映できるように、保健所ごとに設定されています。