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更新日:2020/03/27
国立感染症研究所感染症情報センター( http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html )は、「インフルエンザ流行マップ第11週(3月9日〜3月15日)2020年3月18日現在」を令和2年3月23日に公表した。
(コメント)2020年第11週の定点当たり報告数は1.29(患者報告数6,379)となり、前週の定点当たり報告数3.13よりも減少した。都道府県別では岩手県(5.64)、石川県(2.90)、青森県(2.72)、大阪府(2.53)、京都府(2.50)、愛媛県(2.26)、岡山県(2.24)、兵庫県(2.03)、秋田県(2.02)、三重県(1.94)の順となっている。1県で前週の定点当たり報告数よりも増加がみられ、46都道府県で前週の定点当たり報告数よりも減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約4万人(95%信頼区間:3.5〜4.5万人)となり、前週の推計値(約10.3万人)よりも減少した。年齢別では、0〜4歳が約0.8万人、5〜9歳が約1.4万人、10〜14歳が約0.4万人、15〜19歳が約0.1万人、20代が約0.3万人、30代が約0.5万人、40代が約0.3万人、50代が約0.2万人、60代が約0.1万人、70歳以上が約0.1万人となっている。また、2019年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約725.8万人となった。
全国の保健所地域で警報レベルを超えている保健所地域はなく、注意報レベルを超えている保健所地域は1箇所(1県)であった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は48例であり、前週(111例)より減少した。24都道府県から報告があり、年齢別では0歳(1例)、1〜9歳(21例)、10代(4例)、20代(3例)、30代(2例)、50代(1例)、60代(2例)、70代(5例)、80歳以上(9例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2020年第7週〜2020年第11週)ではB型(50%)、AH1pdm09(48%)、AH3亜型(2%)の順であった。
詳細は国立感染症研究所ホームページ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。
第11週の都道府県別の定点当たり報告数【感染症情報センター発表の「感染症発生動向調査週報」等を基に機構で作成】
※定点とは、発生動向調査の観測用に選ばれた医療機関のことで、地域の流行状況について全体の傾向を可能な限り反映できるように、保健所ごとに設定されています。