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更新日:2016/04/17
国立感染症研究所感染症情報センター( http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html )は、「インフルエンザ流行マップ2014年 第09週 (2月24日〜3月2日) 2014年3月5日現在」を平成26年3月7日に公表した。
(コメント)
2013/2014年シーズンのインフルエンザの定点当たり報告数は、2014年第5週をピークとして、第6週以降3週連続して減少したが、第9週の定点当たり報告数は28.44(患者報告数140,739)となり、前週の報告数(定点当たり報告数27.36)よりも増加した。
都道府県別では福井県(51.66)、大分県(42.14)、福岡県(41.56)、宮崎県(38.31)、三重県(37.96)、新潟県(36.98)、長崎県(36.89)、北海道(36.14)の順となっている。34都府県で前週の報告数よりも増加がみられた。
全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは345箇所(全47都道府県)と増加し、注意報レベルを超えている保健所地域は171箇所(38都道府県)となった。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約143万人(95%信頼区間:131〜156万人)となり、前週の推計値(約138万人)よりも増加した。年齢別では、5〜9歳が約38万人、10〜14歳が約24万人、0〜4歳が約18万人、30代が約15万人、40代が約13万人、20代が約9万人、50代が約8万人、15〜19歳、60代、70歳以上がそれぞれ約6万人の順となっている。また、2013年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1048万人となった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は851例であり、第8週(725例)より増加した。全47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(55例)、1〜9歳(287例)、10代(57例)、20代(22例)、30代(19例)、40代(24例)、50代(52例)、60代(80例)、70代(110例)、80歳以上(145例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2014年第5週〜第9週)ではAH1pdm09の検出割合が最も多く、次いでB型、AH3亜型の順となっている。詳細は国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-inf.html#graph)を参照されたい。
なお、第04週〜第08週までの都道府県別の定点当たり報告数【感染症情報センター発表の「感染症発生動向調査週報」等を基に機構で作成】
※定点とは、発生動向調査の観測用に選ばれた医療機関のことで、地域の流行状況について全体の傾向を可能な限り反映できるように、保健所ごとに設定されています。