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更新日:2016/04/16
国立感染症研究所感染症情報センター( http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html )は、「インフルエンザ流行マップ2014年 第16週 (4月14日〜4月20日) 2014年4月23日現在」を平成26年4月25日に公表した。
(コメント)
2014年第16週の定点当たり報告数は4.65(患者報告数22,955)となり、前週の定点当たり報告数4.18よりも増加した。都道府県別では山梨県(11.43)、岩手県(11.09)、山形県(10.92)、福島県(10.43)、沖縄県(10.31)、青森県(10.25)、長野県(10.24)、秋田県(10.04)、富山県(9.06)、新潟県(8.15)の順となっている。16都県で前週の報告数よりも減少がみられ、29道府県で前週の報告数よりも増加がみられた。
全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは15箇所(12都道府県)と減少し、注意報レベルを超えている保健所地域は40箇所(18道県)となった。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約23万人(95%信頼区間:20〜25万人)となり、前週の推計値(約21万人)よりも増加した。年齢別では、5〜9歳が約4万人、0〜4歳、10〜14歳、30代がそれぞれ約3万人、15〜19歳、20代、40代、50代がそれぞれ約2万人、60代、70歳以上がそれぞれ約1万人の順となっている。また、2013年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1,523万人となった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は165例であり、第15週(210例)より減少した。42都道府県から報告があり、年齢別では0歳(10例)、1〜9歳(63例)、10代(12例)、20代(6例)、30代(2例)、40代(2例)、50代(10例)、60代(12例)、70代(22例)、80歳以上(26例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、AH1pdm09の検出割合が最も多く、次いでB型、AH3亜型の順となっているが、直近の5週間(2014年第12週〜第16週)のインフルエンザウイルスの検出割合はB型、AH1pdm09、AH3亜型の順となっている。詳細は国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-inf.html#graph)を参照されたい。
なお、第12週〜第16週までの都道府県別の定点当たり報告数【感染症情報センター発表の「感染症発生動向調査週報」等を基に機構で作成】
※定点とは、発生動向調査の観測用に選ばれた医療機関のことで、地域の流行状況について全体の傾向を可能な限り反映できるように、保健所ごとに設定されています。