子どもに寄り添い、生活におけるさまざまな問題を解決すべく支援を行う
しごとの内容
常に子どもに寄り添い、毎日の生活におけるさまざまな悩みやいじめ、不登校、暴力行為、児童虐待などに対し、事態を解決すべく支援することはもとより、状況によっては子どもを教育する教員も支える専門職です。
日本では、いじめや仲間はずれ、無視など人権にかかわる問題があとを絶ちませんが、このような問題に対処するスクールソーシャルワーカーの養成・確保も国際的に大きく遅れています。このため、文部科学省はこれまで補助金を増額してきたものの、法定義務とされていなかったため、自治体によって配置にばらつきがありました。
そこで、同省は2015年度から全国の公立小・中学、高校に教員とは別にスクールソーシャルワーカーを配置するとともに教員を支援し、複雑化する課題に「チーム学校」として対応するしくみづくりを検討しています。
主な職場
全国の公立小・中学、高校
将来性
全国の小・中学、高校や教育委員会等への配置および配置時間の拡充が進められているため、将来性の高い職種です。
登録者数
3,091人(2021年度)
出典:「スクールソーシャルワーカー活用事業に関するQ&A」|文部科学省
(https://www.mext.go.jp/content/20230404-mxt_jidou02-000008592-cc.pdf)
勤務形態
多くの場合、週に何日か、決められた時間に非常勤職員として従事しています。
給与水準
交通費別で、月収24万円が相場のようです。
就職の方法
スクールソーシャルワーカーに特化した資格試験はありませんが、スクールソーシャルワーカーは、社会福祉士または精神保健福祉士有資格者が適当で、かつスクールソーシャルワーク教育課程(※)修了者、これと同等の知識や技術を学ぶ職能団体や学会等の講習会を修了した者がより適当とされています。
就職するためには、都道府県(就職先)が実施する書類審査や面談を経て採用になります。
※ スクールソーシャルワーク教育課程とは、日本ソーシャルワーク教育学校連盟が定める設置要件を満たした社会福祉士、精神保健福祉士の有資格者がスクールソーシャルワークを展開するために必要となる教育課程。認定科目は、社会福祉士又は精神保健福祉士資格関連科目以外にスクールソーシャルワークに特化した科目群、教育に関する科目群から構成されている。
就職のポイント
福祉系は社会福祉士や精神保健福祉士、心理系は公認心理師や臨床心理士の資格を取得することが必要です。
関連団体・組織
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟
http://www.jaswe.jp/
特定営利活動法人日本スクールソーシャルワーク協会
https://sswaj.org/
日本学校ソーシャルワーク学会
https://www.jssssw.jp/