さまざまな事情(じじょう)で家庭(かてい)にいられない子(こ)どもたちを保護(ほご)し、入所(にゅうしょ)してもらい、将来(しょうらい)に向(む)けて自立(じりつ)できるように手助(てだす)けする施設(しせつ)です。

たとえば、入所(にゅうしょ)した子(こ)どもたちに食事(しょくじ)や入浴(にゅうよく)、身(み)の回(まわ)りの掃除(そうじ)・整理(せいり)整(せい)とん、お金(かね)の管理(かんり)方法(ほうほう)など、家庭(かてい)生活(せいかつ)の基礎(きそ)を伝(つた)えます。また、学校生活(がっこうせいかつ)や友(とも)だちとの人間関係(にんげんかんけい)について相談(そうだん)にのったり、学校(がっこう)教師(きょうし)とチームを組(く)んで学習指導(がくしゅうしどう)をしたり、スムーズに社会(しゃかい)に出(で)られるように就職(しゅうしょく)や進学(しんがく)の相談(そうだん)も行(おこな)います。

また、児童相談所(じどうそうだんじょ)などと連携(れんけい)して、保護(ほご)しなければならない子(こ)どもの入所(にゅうしょ)に向(む)けて相談(そうだん)します。反対(はんたい)に、入所(にゅうしょ)している子(こ)ども自身(じしん)が「家(いえ)に戻(もど)りたい」という意思(いし)がある場合(ばあい)は、家族(かぞく)との関係(かんけい)を調整(ちょうせい)して、子(こ)どもが安全(あんぜん)に家(いえ)に戻(もど)れるようにします。

保護者(ほごしゃ)がいない、または家庭(かてい)で虐待(ぎゃくたい)を受(う)けているなど、さまざまな家庭(かてい)の事情(じじょう)を抱(かか)える子(こ)どもたちが入所(にゅうしょ)しています。子(こ)どもたちは心身(しんしん)の傷(きず)をいやしつつ、自立(じりつ)に向(む)けて生活習慣(せいかつしゅうかん)を整(ととの)えたり、施設(しせつ)の職員(しょくいん)や入所(にゅうしょ)している仲間同士(なかまどうし)で支(ささ)え合(あ)いながら生活(せいかつ)をします。

入所(にゅうしょ)している子(こ)どもたちは、基本的(きほんてき)には1歳(いっさい)以上(いじょう)18歳(じゅうはっさい)未満(みまん)ですが、場合(ばあい)によって1歳(いっさい)未満(みまん)や18〜20歳(にじゅっさい)未満(みまん)の人(ひと)もいます。

また、施設(しせつ)によっては、親(おや)が病気(びょうき)などで子(こ)どもの世話(せわ)をできない場合(ばあい)、一時的(いちじてき)に入所(にゅうしょ)したり夜間(やかん)だけ泊(と)まったりすることもあります。

　子(こ)どもたちの生活指導(せいかつしどう)をする児童指導員(じどうしどういん)をはじめ、幼(おさな)い入所(にゅうしょ)者(しゃ)の世話(せわ)をするための保育士(ほいくし)が働(はたら)いています。集団生活(しゅうだんせいかつ)になじめない子(こ)どもに個別(こべつ)で対応(たいおう)する職員(しょくいん)をつけることもあります。

２~3交代(こうたい)制(せい)のシフト勤務(きんむ)で、夜勤(やきん)や宿直(しゅくちょく)もあります。日中(にっちゅう)は1日(いちにち)8〜9時間(じかん)勤務(きんむ)する施設(しせつ)が多(おお)いようです。