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入所する障がい者に対し、身の回りのお手伝いや訓練等を手がける
体の障がいや知的障がいがある人が住む施設に、障害者支援施設があります。その施設に勤めるのが障害者支援施設職員です。入所者の入浴やトイレ、食事など身の回りの生活を手助けしたり、生活上のさまざまな相談にのったりします。
また、入所者の体の機能や、生活する能力を高めるために必要な訓練も手がけます。作品を作る場を整えたり、将来仕事につくための支援を行ったりもします。
主に身の回りの生活を手助けする職員を「生活支援員」、就労に向けた訓練や支援を行う職員を「就労支援員」「職業指導員」と呼ぶことがあります。
このような職種全員が「障害者支援施設職員」であるといえます。
入所サービスと日中の活動サービスを1つにした施設
働く場は、障害者支援施設です。この施設は、障がい者に入所してもらうサービスと、創作活動や就労訓練などの日中活動の場を提供するサービスの両方が受けられます。
なお、自宅から通って、日中の活動だけに参加する人もいます。
障害者支援施設の生活支援員(日勤)の場合
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- 8:00
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出勤、職員全員で1日の予定などを確認ワンポイント解説その日に行う訓練・作業や、入所者さんについて特に注意するべき点などを確認
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- 8:30
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入所者さんの朝食の手伝い食べ物を自分で口に運べない人は手伝う。食後の歯みがきや着替え、トイレの介助なども行う
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- 9:30
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夜勤職員が終業、申し送りを受ける夜間の入所者さんの様子で気づいたことなどを引き継ぐ
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- 10:00
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午前の体を動かす訓練や就労訓練ワンポイント解説今日は工芸をするプログラムで、希望者に手を動かしてもらう。就労移行訓練をしている班では、実際に販売するための商品を作っている利用者さんたちを職業指導員が見守る
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- 12:00
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入所者さんの昼食の手伝い噛んだり飲み込んだりする力に合わせて、食事の手伝い
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- 13:00
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食後の休憩、職員は交替で休憩
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- 13:30
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午後の体を動かす訓練や就労訓練健康に不安のある入所者Aさんは、訓練をしながら看護師に体調を確認してもらう。
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- 15:00
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入所者さんの休憩の時間ワンポイント解説訓練を終えた後、お茶を飲みながらひと休み
訓練や作業の感想、今のプログラムで満足しているかなどについておしゃべり
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- 16:00
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入浴の手伝いそれぞれ自分でできることを尊重しながら手伝う
入浴前後は看護師が体調を確認
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- 17:00
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夜勤職員が出勤、申し送りをする日中の活動の様子や、いつもと比べて体が思うように動いていなかった人など、入所者さんの情報を引き継ぐ
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- 17:30
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入所者さんの夕食の手伝いワンポイント解説食事をどれだけ食べられているか確認。食が進んでいない場合、栄養状態が悪くなっていないか、看護師がチェック
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- 18:00
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その日の記録を作成、日勤は終業
入所していた人が、いきいきと創作活動などをしているとき
・気力に乏しかった人が、工芸作品に熱心に取り組み始めた
・自分に合った作業を見つけて、就労への希望が強くなった
日々の訓練を通じて、自分でできることが広がったとき
・入浴時に、自分で洗える範囲が広がった
・食事時に、他の入所者への配膳を手伝ってくれた
地域の人から、さまざまなアクションが寄せられたとき
・地域の美術館から、入所者の絵を飾らせてほしいと依頼された
・地域の企業から、入所者への求人が寄せられた
介護福祉士や社会福祉士などの資格をもっていると有利
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