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耳が聞こえない人などのコミュニケーションを、手話で手伝う
耳が聞こえない、言葉をうまく話せないなど、音や声で相手とやりとりするのが難しい人に、手話による通訳でコミュニケーションの仲立ちをする仕事です。
たとえば、耳が聞こえない人がどこかに出かけるときに、手話通訳士が付きそって、周囲の人とのコミュニケーションを手助けします。
また、全ての人に知ってもらいたい政治や災害などにかかわる放送や、関係する人が内容をしっかり理解する必要がある裁判などで、「手話通訳」として担当することもあります。
利用者の希望で派遣され、いろいろな場所で通訳
多くの場合は、都道府県、市区町村、あるいは社会福祉協議会が運営するボランティアセンターや手話通訳士の派遣協会などに登録し、利用者からの求めに応じて派遣されます。また、耳の聞こえない人が訪れたときに案内を行うために、病院や役所にいることもあります。
その他、耳が聞こえなかったり、言葉がうまく話せない子どもたちが通う「ろう学校」に勤めて、社会でよりコミュニケーションをとれるように手話を教えることもあります。
また、手話を教える先生として、福祉系の専門学校などに勤めることもあります。
ボランティアセンターに登録している手話通訳士の場合
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- 9:00
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講演会の手話通訳で、現地に集合ワンポイント解説複数の手話通訳士のチームで対応。 講演の内容を検討して、事前に交替のタイミングなどを打ち合わせ
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- 10:00
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講演会がスタート、交替で手話通訳1人あたり20分程度で交替しながら通訳
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- 12:00
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昼食、休憩
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- 13:00
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企業の研修会に派遣され、手話通訳ワンポイント解説耳の聞こえない参加者からの質問の通訳も行う
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- 15:00
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福祉系専門学校で手話の講義手話を学ぶ授業で、福祉現場でよく使われる言葉の通訳などを教える
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- 17:00
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カルチャーセンターで手話を教えるワンポイント解説「手話を学びたい」という希望が高まっているため、一般の人を対象に、日常的な会話のための手話を教える
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- 18:30
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帰宅後、手話の自主学習
講演や研修の参加者から喜ばれたとき
・「手話のおかげで講演がよく理解できた」と感想があった
・聴覚障がいのある人も積極的に質問し、研修に活気が出た
ろう学校の生徒がいきいきとコミュニケーションしているとき
・手話をマスターしたことで、社会に出る勇気が出たといわれた
・手話で、地域活動に積極的になったといわれた
地域で「手話を学びたい」という人が増えたとき
・地元の商工会から、お客様のために手話を学びたいと申し出があった
20歳以上で、手話通訳技能認定試験に合格する
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