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障がいのある子どもが、学校のない時間も通える居場所
障がいのある子どもは、一定の年齢になると特別支援学校などに通い、身の回りのことを自分でするためのサポートやケアを受けます。しかし、放課後や夏休みなどの間は、そうしたサポートやケアは受けられません。そこで、この時間に通ってもらいサポートを行うのが、放課後等デイサービスです。
ここは、そうした子どもの居場所となるほか、本人の希望を聞きながら身の回りのことをするための訓練などを行います。また、本人の興味・関心に合わせて、絵画や園芸、工芸など、物を作る・作業をする機会なども作ります。
学校と環境が大きく異なると、障がいのある子どもたちは混乱してしまいます。そこで、学校の協力を得ながら、それぞれの子どもにできるだけなじみやすい環境づくりを進めます。
小・中・高等学校や特別支援学校に通う、障がいがある子ども
体に障がいがあったり、知的な障がいがある子どもたちのうち、小・中・高等学校(特別支援学校含む)に通っている人が過ごします。
児童指導員や保育士が子どもたちをサポート。相談対応の担当も
障がいのある子どもたちのサポートを行う職員として、児童指導員や保育士が働いています。理学療法士などのリハビリ専門職や心理指導担当職員、機能訓練指導員、さらに看護師が働いていることもあります。
そのほかにこんな人も!
- 通ってくる子どもたち一人ひとりに合った支援の計画を作ったり、子どもや保護者からの相談に対応したりする児童発達支援管理責任者
- これらの職員を取りまとめる管理者
放課後等デイサービスで働く児童指導員の場合
日勤のみで、夜勤や宿直はありません。
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- 9:30
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出勤、前日の記録前日の子どもたちの活動の様子を記録
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- 10:00
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事業所内の午前の打ち合わせその日の利用予定の子どもたちの確認
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- 10:30
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子どもたちが通う学校との連絡ワンポイント解説現在通っている子どもへの支援内容について、学校と相談
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- 11:00
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事業所内で子どもたちのプログラムを相談・準備ワンポイント解説どの子にどのようなサポートを行うか、活動内容をどうするかなどを相談・確認。作業などで必要なものがあれば、それを準備する
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- 12:00
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昼食、休憩ワンポイント解説
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- 13:00
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子どもたちの送迎・受け入れ学年などによって受け入れ時間が異なる。学校からの移動方法がない子どもを、学校まで迎えに行く。
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- 14:00
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子どもたちの着替えやトイレなどの援助ワンポイント解説体に障がいがある子どもは、機能訓練指導員と一緒に、関節を動かせる範囲などを確認しながらケアする
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- 15:00
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おやつの提供子どもたちがだいたいそろったところで、みんなでおやつ
今日の学校の様子を聞く
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- 16:00
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一人ひとりに合わせたプログラム を行うワンポイント解説以前に子どもから希望があった、好きな歌を皆で歌う活動を、楽器ができる人は楽器を弾きながら行う。歌に興味がない子どもは、別の部屋で児童指導員や地域のボランティアが宿題などを見ている
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- 17:00
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子どもたちの送り出し、送迎ワンポイント解説子どもたちの様子を確認
移動の手段がない子どもを自宅まで送り届ける
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- 18:00
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後片づけ、その日のふりかえり、勉強会その日の子どもたちの様子について、職員同士でふりかえり
その後、障がいのある子どもたちのケアについて勉強会
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- 19:00
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終業
体や知的に障がいがある子どもたちに、学校の放課後や長期の休みの間に通ってもらい、自分らしく過ごせる居場所を提供する
親が仕事や病気により障がいのある子どもを世話する時間が限られてしまう場合に、学校がないときの支えとして大切なサービス。
地域ボランティアの協力など、障がいがある子どもたちが地域とかかわり社会とのつながりを深める場所としても大切
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