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目次
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定期的に通い、介護を受けながら安心して過ごす「居場所」
介護が必要になった高齢者が送迎などで定期的に通い、主に日中4〜6時間程度のサービスを受ける「居場所」が通所介護(デイサービス)です。利用者さんが施設にいる間、食事を提供したり、トイレや入浴を介助したり、運動機能などが衰えないように体を動かしたりします。
大きな規模の通所介護もあれば、数名程度の小さな規模のものもあります。アットホームな雰囲気の中で過ごしたい人は、小さな規模の通所介護が適しています。
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体の機能が衰えている人、認知症がある人、閉じこもりがちな人など
病気やケガなどで体の機能が衰えたり認知症があったりして、介護が必要な人が通っています。しっかりと体を動かせるようになりたいという人は、専門職によるリハビリを受けることもできます。
また、高齢で介護が必要になると出かけるのが面倒になり、自宅に閉じこもりがちになります。こうした場に通うことで利用者さん同士の交流の機会が生まれ、「居場所」や「出かける場所」があるという安心感も生まれます。
高齢者が自宅で介護を受けている場合、介護している家族の負担が増えている場合もあります。そうした場合は、本人が定期的に通所介護に出かけることで、家族の負担を軽減できるという効果もあります。
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介護・看護職員のほか、機能訓練指導員や生活相談員も
食事、トイレ、入浴などの介助を行う介護職(介護福祉士)のほか、利用者さんの健康状態をチェックする看護職(看護師)、運動機能などの訓練を手がける機能訓練指導員も働いています。
そのほかにこんな人も!
- 利用者さんやそのご家族からのさまざまな介護の相談にのる生活相談員
- 事業所の管理者
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通所介護で働く介護職の場合
サービスは日中のみで、夜勤などはありません。休憩時もシフトを調整し、見守りやすい体制を常に整えます。
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- 8:30
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出勤、事業所内の申し送り今日通所する利用者さんは誰か、最近の体調、服薬の状況など、全員が知っておきたい情報を共有
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- 9:00
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送迎車で利用者さんの自宅を訪問し、乗降介助ワンポイント解説利用者さんの状態を確認しつつ、車に乗ってもらい、事業所へ
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- 9:30
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事業所に到着。看護職による体調チェックに同席
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- 10:00
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利用者さん全員で行う体操に付きそう一緒に体を動かしながら、利用者さんが体をうまく動かせているかなどを確認
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- 10:30
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新規の利用者Dさん宅へサービス提供責任者とともに訪問ワンポイント解説体調を確認しながら、楽しく訓練。タイミングをみてトイレ をうながす
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- 11:00
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午前中で帰宅する利用者さんの送り出し
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- 12:00
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昼食の介助飲み込みの状態を観察しながら介助。食後は看護職と服薬を確認
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- 13:00
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食後の口腔ケア、交替で休憩
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- 14:00
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利用者さんの趣味の活動に付きそいワンポイント解説利用者さんが疲れていないかを確認しながら、近隣のボランティアさんと一緒に、花飾りの作品を作る
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- 15:00
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利用者さんのおやつタイム、水分補給
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- 16:00
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帰宅する利用者さんの送り出し
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- 17:00
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その日の利用者さんの記録を作成体の様子だけでなく、利用者さんの気になる訴えなども記録
サービスについての訴えは、生活相談員にも伝える
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- 18:00
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終業翌日すぐに利用者さんを出迎えられるように、部屋を整えておく
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定期的に外の居場所に「通う」ことで、高齢者が社会とのかかわりや運動機能などを持ち続け、できるだけ元気な状態を保つためのサービスとして注目されている
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働きながら介護をする家族も多く、本人が日中通所介護に通えれば、家族にとって大きな安心となる
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施設などに入所・入居して暮らす
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自宅でサービスを利用して暮らす
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どう暮らせばよいか相談する
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