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手足を失った人などの義肢や装具を作り、体に合わせる
事故や病気で手や足を失ったり、体を動かす機能に障がいが残った人に、手足の代わりとなる「義肢」や、体の動きをサポートする「装具」を作ります。たとえば、義肢には義足や義手、コルセットなどがあり、いずれも医師の指示に従って作ります。
それらの義肢・装具が、その人の体格や体の動きに合うように調整するのも義肢装具士の仕事です。これにより、利用者さんは生活を送るうえで必要な動きを取り戻し、社会に復帰するためのリハビリテーションに取り組めます。
義肢装具士は、義肢・装具の材料の知識はもちろん、デザインの知識や、義肢・装具を作る機械を操作する技術も求められます。
また、利用者さんの体の特徴や動きに合わせるため、整形外科やリハビリテーションの知識や技術も必要です。
義肢・装具の製作所のほか、病院などで相談対応も
主に、医師などからの指示を受けて義肢・装具を作る義肢製作所で働いています。作る工場はもちろん、販売するお店で利用者さんに対応することもあります。
また、利用者さんの義肢・装具に関する相談にのったり、装着している義肢・装具を調整するために、病院やリハビリテーションセンターなどでも働いています。
義肢製作所で働く義肢装具士の場合
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- 9:00
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出勤、朝のミーティング
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- 9:30
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病院に行き、義肢を作ってもらいたい利用者Aさんと面談ワンポイント解説担当医師からの指示を確認した後、Aさんが義肢をつける体の部分を測ったり型をとったりしながら要望を聞く
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- 10:30
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製作所に戻り、義肢を製作Aさんからとった、義肢をつける体の部分のサイズや型を、医師の指示やAさんの要望をふまえて材料をそろえ、製作する
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- 12:00
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昼食、休憩
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- 13:00
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義肢製作の続きワンポイント解説
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- 14:00
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完成した義肢を試すため、患者Bさんの自宅に行くワンポイント解説Bさんに実際に義肢をつけてもらい、体に合っているか、つけているときに痛みはないかなどを確認。違和感があるとのことで、義肢をいったん持ち帰る
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- 15:30
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装具をつけ始めた患者Cさんのリハビリ事業所を訪ね、状態を確認ワンポイント解説先日から装具をつけてリハビリを始めたCさんが、リハビリしている事業所を訪ね、Cさん本人とリハビリ担当者で話をしながら、義肢の調整を行う
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- 16:30
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持ち帰ったBさんの義肢の調整違和感の原因を探りながら、根気よく調整
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- 17:00
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Aさんの義肢製作の続き
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- 18:30
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納品や新規の相談などのスケジュールを確認
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- 19:00
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終業
利用者さんが、障がいを負う以前の生活を取り戻しているとき
・義足をつけて、かつての日課だった散歩が楽しめている
・義手をつけて、趣味の楽器が再び弾けるようになった
義肢・装具の調整を通じて、利用者さんの信頼を得られたとき
・自分の要望に耳を傾けてくれるので、信頼しているといわれた
・根気よく調整してくれるので、とても調子がいいとほめられた
「リハビリがうまく進んでいる」など専門職から評価されたとき
・装具をつけてから、リハビリが順調に進んでいると言われた
・装具のおかげで食事が進み、栄養状態がよくなったと聞いた
指定の養成機関で一定期間学んだ後、国家試験に合格すること
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