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精神に障がいがある人が、地域で暮らすための支援を手がける
精神に障がいがある人の支援をする国家資格です。精神科の病院などで治療を受けている人や、社会になじめるようにする施設に入っている人に対し、地域で暮らしていくためのさまざまな相談にのったり、助言などを行います。
障がいがある人を理解するための深い知識と、その人を支えるための制度やしくみについて、とてもよく理解しています。本人が「どうしたいか」を自分で決める権利を尊重しながら、知識をもとに、さまざまな支援の機関と協力して、その人の社会生活の困りごとを解決します。
精神科の病院を中心に、地域の保健所や保健センターでも
精神に障がいがある人の治療を行う病院などに勤めることが多く、入院している人がスムーズに地域に戻れるよう、問題の解決に取り組んでいます。地域に戻ることを支えるさまざまな機関へつなぐことに加え、患者さんやご家族と面談しながら、どうすれば退院後の社会生活になじめるか、一緒に考えます。
精神に障がいのある人が地域生活に移るための訓練を行うデイケアや、精神障がい者のためのグループホーム、就労支援事業所などに勤めて、病院側の精神保健福祉士などとやりとりする場合もあります。
また、地域の保健所や保健センターで、精神の障がいで困っている人の家を訪問して相談にのったり、そうした人々が地域で暮らしやすくなるための環境づくりや支援機関とのやりとりを行うこともあります。
精神科病院に勤める精神保健福祉士の場合
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- 8:30
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出勤、病院内の職員との打ち合わせ全体的な確認や連絡が終わった後、最近特に様子が気になっている患者Aさんの様子を病棟の看護師に聞く
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- 9:00
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外来患者Bさんの入院相談に対応Bさんが混乱していたので、落ち着いてもらいつつ、きちんと話を聞き、記録をとりつつ「困りごとの根っこはどこにあるのか」を一緒に整理していくように話す
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- 10:00
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病棟職員と退院する患者さんについて打ち合わせ退院が決まっている患者Cさんも参加して、地域で必要となる支援についての話し合いを行う
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- 11:00
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入院予定の患者Dさんについてのケア会議ワンポイント解説医師・看護師とDさんの入院中のケアについて話し合う
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- 12:00
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昼食、休憩
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- 13:00
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患者Eさんが退院後に通うデイケアと打ち合わせEさんは就労を目指しているので、就労継続支援事業所と打ち合わせ
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- 14:00
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退院する患者Fさんのためのグループホーム探しグループホーム入居を希望しているFさんのため、入居先候補を実際に訪れて環境などをチェック
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- 15:00
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入院予定の患者Gさんと、そのご家族との面談ワンポイント解説病院でどのような療養を行うかについて説明し、Gさん本人やご家族にお願いしたいことを伝える
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- 16:00
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退院した患者Hさんの地域生活をめぐる会議 に出るワンポイント解説Hさんや家族からさまざまな困りごとが出されているので、入院時の担当者として、意見を述べるために参加
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- 17:30
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地域でのケア会議の内容を病院に報告Hさんが再入院の必要がある場合、病院内で受け入れられるかどうか、上司と話し合う
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- 18:00
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終業
退院した患者さんが、地域で安心して暮らし続けているとき
・グループホームで他の入居者と協力しながら生活できている
・仕事に復帰した人が、ストレスなく仕事が続けられている
退院した患者さんと地域の人々が交流できているとき
・患者さんが地域の交流会によく参加していると聞いた
・会社で人間関係などのトラブルなく勤務できている
精神に障がいがある人への地域の理解が深まったとき
・精神障がいがある人の家族会の開催が増えてきた
精神保健福祉士の国家試験に合格する
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