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自宅での介護サービス計画(ケアプラン)を立て、サービスを手配する
介護支援専門員(ケアマネジャー)は、介護が必要な人やその家族の相談にのり、その人が自立した生活を維持または回復することを目指して、主に自宅で受けるケアプランを作ります。さらに、その計画に沿ってサービスを手配します。また、サービス開始後は利用者さんの様子を定期的に確認しつつ、必要に応じて計画の見直しを行います。利用者さんが施設などへの入所が必要になった場合、その施設を紹介します。
こうした介護専門員が勤務する事業所が居宅介護支援事業所です。なお、介護予防のための計画を作ったり、地域包括支援センターが手がけている地域の総合的な相談対応の事業も担うことがあります。
40歳以上で介護が必要になり、自宅で介護保険サービスを受けたい人
病気やケガ、あるいは体の衰えや認知症で介護が必要になった40歳以上の人が、自宅で生活を続けながら介護保険のサービスを使いたいときに利用します。
また、地域包括支援センターから依頼を受けて、居宅介護支援事業所が介護予防のサービス計画(予防ケアプラン)を作ることがあります。
地域包括支援センターから総合的な相談の対応を任されている居宅介護支援事業所の場合は、介護に限らず、生活上のさまざまな困りごとがある人が相談できます。
介護支援専門員(ケアマネジャー)が働いている
事業所ごとに、原則として主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)である管理者がいて、そのもとで介護支援専門員が働いています。
そのほかにこんな人も!
- 介護保険に関する事務を処理する事務職
居宅介護支援事業所で働く介護支援専門員の場合
主に日中に活動し、夜間に勤務することはほとんどありません。
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- 8:30
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出勤、事業所内で打ち合わせワンポイント解説現在担当している利用者さんの最新情報を事業所で共有
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- 9:00
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新規の利用者Aさんの自宅を訪問居宅介護支援事業所と利用者さんの間で契約をしてから、サービス計画を作成するための調査をする
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- 10:00
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他の利用者Bさんの自宅へ定期訪問サービス利用中のBさんの現状や、どのような気持ちかを確認
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- 11:00
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新規の利用者Cさんの主治医からご本人の情報を聞くワンポイント解説ケアプランを作るうえで必要な医療情報を聞く
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- 12:00
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昼食、休憩
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- 13:00
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担当している利用者さんからの相談電話に対応
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- 14:00
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担当する利用者Dさん宅でサービス担当者会議 を開催ワンポイント解説会議の司会・進行を行う
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- 15:00
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新規の利用者Cさんのケアプラン原案を作成ワンポイント解説後日サービス担当者会議で検討し、正式に決定するケアプランの原案を作成
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- 16:00
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利用者Eさん宅への訪問スケジュールを調整利用者さんの都合を電話でうかがい、訪問の日時を設定
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- 17:00
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事業所内で事例検討会を開催ワンポイント解説事業所が受けもっている利用者さんについての支援のあり方を、事業所の管理者および介護支援専門員全員で話し合う
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- 18:00
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終業
病気やケガ、認知症などで介護が必要になった人が、主に自宅で介護保険のサービスを使いたいときに、そのケアプランを作成し、実際のサービスを手配する
介護支援専門員の数は不足していて、1人あたりの担当件数もどんどん増えている。デジタル通信機器やAIの活用などで介護支援専門員の仕事の負担を減らす努力をしている
利用者さん本人のことや介護する家族の生活や体の状態など、家の中にはさまざまな困りごとが混ざり合っているが、居宅介護支援はそうした困りごとに気づきやすい。そこから介護以外にも幅広く、支援につなげる役割が期待されている
施設などに入所・入居して暮らす
自宅でサービスを利用して暮らす
どう暮らせばよいか相談する
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