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障がいのある子どもが安全に暮らし、自立する力を伸ばす住まい
障がいのある子どもが安全に過ごせるように配慮しつつ、身の回りのことが自分で少しずつできるようにサポートする、住まいとしての施設です。将来施設を出て自分で生活するために必要な知識や技能を身につけられるような支援もします。
具体的には、さまざまな生活行為の介助が中心となる「福祉型」と、医療的ケアも必要な子どもを対象とした「医療型」があります。
さまざまな障がいがある18歳未満の子ども
体や視覚・聴覚、知的な障がいなどがある、原則として小学校から18歳未満の子どもが入所しています。ただし、特別に18〜20歳までの人が入所していることもあります。
どのような障がいがあっても分け隔てはありませんが、どんな障がいをもつ子どもが多いかによって、どんな職員が何人いるかが変わることがあります。
中心は児童指導員や保育士。支援の計画を立てる責任者も
子どもたちの支援を手がけるのは、児童指導員や保育士が中心です。また、子ども一人ひとりに対して、どのような支援を行えばよいか計画を立てるのが児童発達支援管理責任者です。
そのほかにこんな人も!
障害児入所施設で働く保育士の児童発達支援管理責任者の場合
2~3交代制のシフト勤務で、夜勤や宿直もあります。日中は1日8〜9時間勤務する施設が多いようです。
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- 6:30
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子どもたちの起床をうながす子どもたちの朝の体調などを確認。朝食の準備
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- 7:00
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朝食、着替え、歯みがきなどの 支援ワンポイント解説子どもたちの登校準備を手伝い、指導も行う
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- 8:30
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登校する子どもたちの送り出し、夜勤の職員が終業日勤の職員が出勤し、夜勤職員から夜間の子どもたちの様子などを引き継ぐ
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- 9:00
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朝の職員会議、日中活動の準備ワンポイント解説児童発達支援管理責任者である自分が中心となり、入所している子どもたちの支援のあり方を考える。日中活動の準備も行う
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- 10:00
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18歳以上の入所者の就職支援サポート作業療法士が加わり、社会に出てから仕事に役立つような訓練を行う
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- 12:00
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日中活動の入所者たちと一緒に昼食、職員は交替で休憩
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- 13:00
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職員数名とともにAさんの親・担当教諭と面談ワンポイント解説新たに入所してくる子どもAさんの情報を受け取るため、その親や特別支援学校教諭などと面談
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- 14:00
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下校してくる子どもたちを出迎え医療ケアが必要な子どもの健康状態を、看護師などがチェック
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- 15:00
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おやつを食べながら、その日の学校の様子などを聞くその後、児童発達支援管理責任者として子どもたちの支援計画を作成
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- 16:00
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子どもたちに、着替えやトイレなど日常生活の支援ワンポイント解説遊びなども織り交ぜながら、日常生活が少しずつ1人でできるように伝える。夜勤の職員が出勤してくるので、引き継ぎをする
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- 17:00
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夕食、食後の後片づけと歯みがきを支援その子どもに合ったやり方で生活習慣を伝える
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- 18:00
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入浴などの介助・支援入浴も自分でできるところは自分でしてもらう。入浴しない子どもたちは思い思いにゆったり過ごせるように配慮
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- 19:00
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日勤の職員は終業
さまざまな障がいがある子どもたちが入所し、職員が子どもたちの生活をサポートしつつ、将来的に自立を目指せるよう指導します。
学校を卒業すると、原則として施設を出ることになるため、家庭や地域へスムーズに戻るためのサポートも課題
地域住民が障がいのある子どもたち・人たちと交流しながら理解を深めることも必要。障害児入所施設は、その交流の場としての意義も大きい
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