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障がいのある人に通ってもらい、身の回りの生活などを手伝う
障がいがある人に、主に日中通ってもらい、そこで入浴やトイレ、食事などの身の回りの生活を手伝ったり、体の機能などの低下を防ぐ訓練を行ったりします。
また、利用者さんの絵画・工芸などの創作活動や、販売する商品などを作る作業活動のサポートも行います。
さらに、利用者さんが地域の住まいで生活するための相談にのったり、助言を行うこともあります。
体の障がいや知的障がいがある人が日中通って過ごしている
体の障がいや知的障がい、精神の障がいがある人が、自宅など地域の住まいから通って過ごしています。
65歳以上になると、介護保険のサービスである「通所介護」に変更することもありますが、「共生型」という指定を受けている生活介護事業所であれば、それまで使っていたところをそのまま利用できます。
身の回りの手伝いをする生活支援員のほか、幅広い専門職
生活介護で、主に身の回りの手伝いを手がけるのが生活支援員です。資格は特に必要ありませんが、介護福祉士などの介護系資格をもっていることが望ましいでしょう。
そのほかにこんな人も!
- 利用者さん一人ひとりの支援計画の作成などを手がけるサービス提供管理責任者
- 全体を取りまとめる施設の管理者
生活介護事業所で働く生活支援員の場合
勤務は原則日中のみで、宿直などはありません。
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- 8:00
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出勤、事業所内での打ち合わせ全職員でミーティング。その日に通う利用者さんの情報と注意事項の確認
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- 9:00
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通ってくる利用者さんを受け入れワンポイント解説利用者Aさんが、体調がすぐれない様子だったため、看護師に検温・血圧測定をしてもらい、医師に連絡
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- 9:30
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利用者さん全員で朝の体操前後でトイレの介助や水分補給のうながしなども行う
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- 10:00
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利用者さん個別の計画にもとづく練習や訓練ワンポイント解説利用者さん数名が作業活動を行うのをサポート。隣の部屋では、理学療法士がそれぞれの体の状態に合わせて、スムーズに日常生活の動作ができるよう訓練している
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- 11:30
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食事前の手洗い、着替えなど
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- 12:00
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昼食の手伝い利用者さんの噛んだり飲み込んだりする力を確認し、その人のペースに合わせて介助
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- 13:00
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食後の歯みがき、トイレのお手伝いなどワンポイント解説自宅での生活につなげられるように、自分でできる部分は自分でやってもらう。職員も交替で昼食・休憩をとる。
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- 14:00
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午後の訓練や作業のサポートなど午前の個別活動を引き続き行う。長時間の作業のため、利用者Bさんが疲れてしまったようなので、別室で少し休憩してもらう
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- 15:30
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利用者さんの休憩、おやつの時間おやつを食べながら、訓練や作業についての感想を聞いたり、さまざまな生活上の相談にのったりする
入浴を希望している人には、別の生活指導員が対応
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- 16:00
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利用者さんの帰宅看護師が体の状態をチェックしてから、それぞれが帰宅する時間に合わせて送り出し
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- 17:00
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記録の作成や管理者への報告ワンポイント解説その日の利用者さんの様子を記録。気になる点について施設の管理者やサービス管理責任者に報告
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- 18:00
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支援計画の見直し・終業この日は、サービス管理責任者を中心に利用者さんの支援計画の作成・見直しの話し合いをして、終業
障がいのある人が「施設ではなく地域で暮らしたい」場合に、日中活動の1つとして通ってもらう。本人の将来に向けた思いは人それぞれのため、それにこたえる幅広いサービスが提供できる生活介護は、ますます重要になる
一方で、障がいの程度が重い、または持病があるなどの利用者さんも多く、職員の数や医療ケアを提供する体制を確保するのは大変
65歳になってもそのまま利用を続けられる「共生型」のしくみが今後のカギ
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