ワーカー
目次
学校で子どもたちに寄りそい、さまざまな問題を解決する
小・中・高校にいて、子どもたちに寄りそいながら、彼らの生活上の悩みやいじめ、不登校、虐待などを解決するためにさまざまな手助けを行います。これらの問題の解決に向けて、所属する学校の先生に指導や助言を行うこともあります。
学校のほか、教育委員会や教育事務所でも
小・中・高校で先生とは別に採用されて働いたり、教育委員会や教育事務所で働きながら、地域の学校のさまざまな問題を解決するために派遣されたり一定期間特定の学校にいたりして働くこともあります。
中学校で働く、常勤のスクールソーシャルワーカーの場合
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- 8:00
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出勤、職員会議に参加子どもたちに起きている問題について情報を受け取る。
また、スクールソーシャルワーカーとして把握している問題を、個人情報の保護も考えながら、慎重に報告する
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- 9:00
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登校している子どもたちからの相談を受けるワンポイント解説学校内の相談室にいるようにする。子ども数名が休み時間に来たので、その相談に対応する。次の休み時間は校内を回り、生徒と対話しながら困っていないか気にかける
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- 10:30
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虐待を受けている可能性のある子どもAさんについて対応ワンポイント解説子どもからの相談や教員の気づきなどから、虐待を受けている可能性が浮かんだAさんについて、校長や担任の先生と相談し、児童相談所 に連絡
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- 12:00
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別室登校の子どもたちと一緒に昼食をとるさまざまな理由から教室で授業を受けるのが苦痛で、別室で授業を受けている子どもたちと一緒に昼食をとりながら、話を聞く
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- 13:00
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休憩
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- 14:00
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子どもたちからの相談を受けるずっと悩んでいたBさんが相談室に訪れ、少し話す。問題が深刻になっていたので、担任の先生に「少し話を聞くので、Bさんはわたしと相談室にいます」と断りを入れ、時間をとって話を聞く
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- 15:00
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不登校の子どもCさんの家庭を訪問ワンポイント解説不登校のCさんの様子を訪問して確認。Cさん本人には会えず、お母さんと話す
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- 16:00
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先生からの相談を受け、情報交換をするワンポイント解説D先生が、「今日、Eくんの言葉で気になったことがあって」と気づいたことを相談してくれた。Eくんの家庭の事情や、自分がかつて経験したケースなども参考に、Eくんの今後の対応について話し合う
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- 17:00
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相談を受けた内容を記録。対応の必要がある件を、関係機関に連絡その日に子どもたちや先生から寄せられた相談内容の記録を整理。報告の必要があると思われる内容を校長に連携し、子どものための対応を相談したうえで、関係機関に連絡を入れておく
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- 18:00
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終業
子どもをめぐる問題を早く知って、解決につなげたとき
・いじめの相談を受けたが、学校全体に働きかけ、解決の方向に動いている
・深刻な虐待に気づけて、本人を早く保護できた
問題の解決により、教員から「助かった」と感謝されたとき
・「どうしていいかわからない」という教員と、学級崩壊を一緒に立て直している
子どもや親に「学校で頼りになる人」と認識してもらったとき
・親にも話せない悩みの相談を受け、支援機関につなげられた
・「保護者会にぜひ出席して」と声をかけられた
臨床心理士や社会福祉士などの資格をもっていると有利
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