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看護師が、日々の健康管理が必要な人の自宅を訪問
重い病気などになると、病気の悪化を防ぐためにも、日々の健康管理が大切です。そうした人の自宅に、主治医(かかりつけ医)の指示にもとづいて看護師が訪問し、体温や血圧、脈拍などを調べたり、服薬介助などの医療面の対応をします。
特に症状が重いと、寝たきりで床ずれができやすかったり、お風呂に入って具合が悪くなるなどの問題も起きやすくなり、急に容態が悪くなることもあります。そうした場合は緊急の訪問対応もできる、頼りになるサービスです。
病気やケガで、健康状態が不安定になっている人など
病気やケガで入院していた、健康状態が不安定、などの人のためのサービスです。また、おしっこを取る管や肺に酸素を吸い込む装置などを使っていて、それらの管理が必要な人も訪問看護を使うことがあります。
さらに、認知症などが原因で、いろいろな薬を飲んだり自分でする注射が管理できなくなったときの手伝いもします。
看護師のほか、保健師や准看護師、リハビリ専門職も
訪問看護は、「訪問看護ステーション」という事業所のほか、病院や診療所でも行っています。訪問看護は主に看護師が行いますが、保健師や准看護師が行うこともあります。また、提供するサービスの内容によっては、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といったリハビリの専門職がかかわることもあります。
そのほかにこんな人も!
- 事業所の管理者
訪問看護ステーションの看護師の場合
訪問予定の関係で、訪問看護師の昼食や休憩はその日によりまちまちなことが多いです。
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- 8:30
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出勤、事業所内の申し送り容態が不安定な利用者さんの情報を全員で共有
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- 9:00
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利用者Aさんの自宅を訪問ワンポイント解説Aさんはひとり暮らしで、以前脳こうそくになったことがある。血圧の状態や服薬ができているかを確認し、薬が飲めるようにカレンダーを作る。
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- 10:00
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そのまま利用者Bさんの自宅に直行して訪問自分で起き上がりや寝返りが難しいBさんの体調を見ながら体を拭き、皮ふの状態などを確認。家族の介護の相談を受ける。
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- 11:00
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事業所に戻り、Aさん・Bさんの記録を作成し、管理者に報告
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- 12:00
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昼食、休憩
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- 13:00
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訪問看護サービスの指示書を主治医から受け取るワンポイント解説訪問看護サービスの指示書をメールで受け取り、主治医(かかりつけ医)とオンラインで打ち合わせ、説明を受ける。
指示書は後に利用者さんに渡す
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- 14:00
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利用者Cさんのサービス担当者会議に出席ワンポイント解説Cさんの病気の状況や管理方法について意見を伝えつつも、訪問介護や訪問リハビリの専門職とともに、Cさんにとって一番よいケアを話し合う。
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- 15:00
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看取り期にある利用者Dさんの自宅を訪問ワンポイント解説「亡くなるときは家がいい」という希望で退院したDさんを訪問して体調を確認。
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- 16:00
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事業所に戻り、Dさんの記録を作成し、管理者に報告ワンポイント解説
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- 17:00
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翌日の訪問スケジュールや、訪問予定の利用者さんの情報を確認
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- 18:00
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終業後、地域の看護師の自主勉強会に参加ワンポイント解説
病院に入院できる期間が短くなっているため、容態が安定しないまま地域に戻る人が増える中、自宅での生活における医療面の不安を解消する大切な仕事
地域によって事業所が少ない、病院の看護師に比べて給与が低いなどの問題もある
グループホームやサービス付き高齢者向け住宅などで重い病気を抱える入居者さんが増えているため、その入居者を訪問する訪問看護ステーションも多くなっている
施設などに入所・入居して暮らす
自宅でサービスを利用して暮らす
どう暮らせばよいか相談する
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