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介護が必要な人の家に訪問して、さまざまな手伝いをする
身の回りのことで、さまざまなお手伝いが必要になった高齢者の自宅を訪問します。たとえば食事やトイレ、入浴で利用者さんが動くのを手伝ったり、調理や掃除、洗濯など本人ができなくなった家事を代わりに行って、自宅で暮らし続けられるようにします。
ただし、たとえば「洗濯」で、利用者さんが「洗濯機を回す・洗濯物をたたむ」はできるが、「洗濯物を干す・取り込む」ができない場合、訪問介護では、「干す・取り込む」部分だけを手伝って、共同して全体を終わらせます。
身の回りのことをするのが難しくなってきた人
自宅で生活しているものの、病気やケガ、体力の衰えなどで、身の回りのことをするのが自分だけでは難しくなっている人が対象です。家事の手伝いは、同居の家族がいれば原則として家族にやってもらいますが、日中は家族が仕事でいない、高齢で無理がきかない場合などは、訪問介護を利用できます。
決められた研修を受けた「訪問介護員」や「サービス提供責任者」
利用者さんの家を訪問してサービスを提供する訪問介護員(ホームヘルパー)は、決められた内容の研修を受けていることが必要です。一日フルタイムの働き方や、事業所に登録しておき訪問予定が入ったときだけ働くスタイルもあり、働き方は柔軟に選べます。
訪問介護員の手配をしたり、具体的なサービス内容の調整をしたり、訪問介護員の研修をしたりするサービス提供責任者は、リーダー的な存在です。
そのほかにこんな人も!
- 事業所の管理者
1日フルタイムで働く、訪問介護事業所の訪問介護員の場合
訪問予定の関係で、訪問介護員の昼食や休憩はその日によりまちまちなことが多いです。
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- 8:30
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利用者Aさんの自宅に直行してサービス提供ワンポイント解説@利用者さんのその日の状態や室温などを確認
A朝のトイレ介助
B掃除、洗濯、買い物の手伝い
C連絡帳に、ご家族や他の訪問介護員への伝言を記録
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- 10:00
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事業所に出向いて、連絡事項をやりとり地域で拡大している感染症や事故への注意事項などを確認
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- 11:00
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利用者Bさんの自宅を訪問ワンポイント解説@Bさんと共同して昼食の用意をする
A食事時の見守り、食後の服薬の声かけ
Bトイレまでの移動を見守る
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- 12:30
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昼食、休憩
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- 14:00
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利用者Cさんの自宅でサービス担当者会議に出席
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- 15:00
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新規の利用者Dさんのサービス提供について打ち合わせサービス提供責任者が作成したサービスの手順書などをもとに、注意点を確認
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- 16:00
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新規の利用者Dさん宅へサービス提供責任者とともに訪問ワンポイント解説
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- 17:00
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事業所の移乗介助研修会に参加具体的な利用者さんのサービス場面を想像して、講師に質問
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- 18:00
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終業ワンポイント解説
介護が必要になっても、住み慣れた家で長く暮らしたいという高齢者は多い。利用者さんの自宅の環境や習慣に合わせて、個別のサービスで対応できる点が魅力の仕事
ひとり暮らしの高齢者がますます増え、また家族と同居していても介護負担が大きいと仕事を辞めなくてはならなくなるなど、さまざまな面で訪問介護のニーズは高まっている
一方で、訪問介護員は他の介護職と比べて不足している。このため、能力の高い専門職を集めるために、賃金を高くしたり、働きすぎない環境にした方がいいという課題がある
施設などに入所・入居して暮らす
自宅でサービスを利用して暮らす
どう暮らせばよいか相談する
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