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コミュニケーションをするための訓練や助言をする
言葉を発する、音を聞くなどの障がいによってコミュニケーションがうまくできない人に対し、それらの機能を維持したり、向上したりできるように訓練するのが言語聴覚士です。タブレットなどのツールを使ったコミュニケーションの助言や指導も行います。
また、神経の障がいなどにより食べ物を噛んだり飲み込んだりすることがうまくできない人に、飲み込みの訓練なども行います。
病院や施設のほか、小・中学校などで幅広く活躍
病気やケガで言葉を発することが難しくなった人のリハビリのために、一般病院や診療所、介護老人保健施設や障害者施設などに勤務しています。音声がよく聞きとれなかったり、言葉がうまく出てこない子どものサポートのため、小・中学校や特別支援学校の職員になっている人もいます。
一般病院で働く言語聴覚士の場合
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- 8:30
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出勤、夜勤職員からの申し送り入院している患者さんの情報を確認
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- 9:00
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患者Aさんに言葉を発するための訓練カードを使ったリハビリで、焦らずゆっくり言葉を出してもらう
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- 10:00
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患者Bさんにタブレットの使い方などを指導間もなく退院予定のBさんに、コミュニケーションをとるためのタブレット等の機器の扱いを指導し、実際に使ってもらう
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- 11:00
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昼食、休憩患者さんの昼食時の様子を見るため、早めに昼食をとる
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- 12:00
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患者Cさんの昼食の飲み込み状態を確認ワンポイント解説食事の形態がCさんの飲み込みの能力に合っているか、うまく飲み込めているかを、看護師や歯科衛生士などと一緒に確認
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- 13:00
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新たに入院された患者Dさんのカンファレンス(打ち合わせ)に参加病気により、言葉を発する機能に問題が生じていそうなので、そのリハビリについて主治医(かかりつけ医)や看護師などと相談
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- 14:00
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患者Eさんに発語や飲み込みの訓練Eさんは重い障がいを負って間もないため、言葉が出ない焦りが強い。落ち着いてもらうため、ボディタッチを多めにする
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- 16:00
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退院する患者Fさんのご家族への助言間もなく退院するFさんのご家族に、帰宅後のコミュニケーション上の配慮などについて助言
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- 17:00
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今日リハビリを行った患者さんの記録作成ワンポイント解説患者さんのリハビリの進み方について記録を作成します。
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- 18:00
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終業
ご家族・ご友人とうまくコミュニケーションがとれたとき
・少しずつ言葉が出せ、家族が本人の言いたいことを理解できた
・聴覚障がいの子どもが、学校で友だちと会話ができた
飲み込みの訓練により、口から食べられるようになったとき
・口から食べられなかった人が、飲み込みの訓練で食べられるようになった
・食事の形態の提案をしたことで、口から食べられるものが増えた
地域の人々の間で、障がいへの理解が深まったとき
・話せない人によるタブレットを使った買い物のしかたを伝えて、地域のお店の人が理解してくれた
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